父が他界して
もう17年が過ぎようとしています。
父と母と私は
山の中の田んぼに行きます。
私は父にお願いをします。
「おたまじゃくしをとって!」
父は「尻尾がだんだん小さくなって
足が出てくるぞ」。
母はフキの葉に黄色のつぶつぶの
さがりいちごをとってくれます。
私のほっぺは落ちそうなくらい
美味しいのです。
父の背中で私は揺られて
眠ってしまって
いつの間にか我が家に着いていました。
あの頃の父は一番優しかった。
私の大切な想い出玉手箱を
父の日が近づいてくると
開いては涙ぐんでしまいます。
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