2023年5月11日木曜日

栃尾の植物 「らんまん」

 




40年前くらいだろうか

子供達は自由に登園し、全員が集まるまでお遊戯室やお部屋で遊ぶ。お天気の良い日はほとんど園庭で遊ぶ園児達。10時にならるとクラス別にお部屋に入る。私の部屋の名前は松組だった。26名の園児たちがお部屋に入り朝のご挨拶をする。「みなさんおはようございます」「先生おはようございます」私のオルガン伴奏に合わせて朝の歌を元気よく子供たちは歌う。「みなさんおやすみは何をしていましたか」と私は問う。その中で今でも覚えている。双子の女の子の答えはいつも「山」でした。その双子の女の子のお父さんは学校の先生で、その当時は栃尾市教育委員会で栃尾の植物図鑑を制作中でした。その時は少しだけ双子の子供たちが可哀想にと思いました。

でも今こうしてこの素晴らしい「栃尾の植物」図鑑をみているとJちゃん、Sちゃんは素晴らしい体験をしてきたのだと今になって気がつきます。写真の中にシロツメクサのヘアーバンドをつけておすまし顔のJちゃん、ホオノキの葉の風車を持って走るSちゃん。この双子ちゃんは最高の遊び場で最高のおもちゃで一番大切な時期を過ごした、最高の幸せな子供だったと思います。

種村清作先生制作の栃尾の植物図鑑は我が家が土砂崩れにあっても生き残り、我が家の本棚に今も存在していたのです。

もし、NHKの朝ドラ「らんまん」が放送されなかったら、この素晴らしい「栃尾の植物」図鑑を開き、あの頃を懐かしみ回想することはなかったであろう。

種村清作先生、ありがとうございました。野山を歩くたびに先生の図鑑を開いて楽しんでいます。

日日是好日


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