3年前から始めたピアノレッスン。自宅に5人の仲間が集まりソプラノ歌手の真梨子先生から月一回のレッスンを受けています。アベマリアの伴奏曲は私のレベルに合わせて楽譜を簡単にしていただきました。なんとか弾けるようになったので、先生に次の課題曲を探してもらいました。羽田健太郎さんの弾く夢が送られてきました。まさしく幻想でした。「やってみます」と簡単に返信するババさん。しばらくしてドビッシーの夢の楽譜がファックスで届きました。5ページもある。それに生楽譜のようだ。簡単楽譜ではない。曲はYouTubeで聴いていたものの楽譜をひとつひとつゆっくりとひろってピアノを叩いてみると。この曲は音のつながりが不揃いと言うか規則が今まで弾いていた曲と全く違うようだ。まともに楽譜が読めないのだからこれは大掛かりになりそう。一年はかかると腹をくくり、いえ一年かけてやればいいんだから急がないでゆっくりやろうよ。と自分に言い聞かせるものの
なんで左手に8部音符4に右手は三連符?月の砂漠にもあったけど、これは音痴の私には無理だろう。とその箇所は適当に飛ばして、先生から教わるしかない。
こんな日日をだらだら過ごしていました。
何気なく「おかあさんの被爆ピアノ」監督に「ドビッシーの夢ご存知ですか」と尋ねてみた。すると「ゆめのかよいじ」でつかいました。と返信をいただく。
あれまあ
私はゆめのかよいじを何回観ただろうか?少なくとも3回は観ているはずなのに
早速ゆめのかよいじを再度観ることにする。
10年前とは何もかも違っていた。栃尾の風景だから当時も心に残る映画だったけれど、ストリーはおぼろに覚えているけれど、その中身は覚えていなかった。
新たな感動だった。雁木、とどの森、城山など栃尾の風景がこころに沁みてくる。栃尾の風習である石積みは早く亡くなった子供達を思い出し(保育園時代に私のクラスの可愛いTちゃんが交通事故で亡くなっています)涙が溢れます。今生きていたら45歳だろう。
脚本もいい。緩やかな坂道を歩いているようである。坂道にはいろいろなものが落ちていたり風にのって想いが届いてくる。その想いの調べが「夢」であった。
この映画を再度観るきっかけは3年前から始めたピアノを習うことから始まっている。そしてピアノを習うきっかけは被爆ピアノコンサートだった。
もしかしたら10年以上前から今日に至る私の脚本は始まっていたのかもしれない。
日日是好日
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