舘野泉氏のコンサートに行ってきました。
米寿の片手のピアニストの奏でる音は片手で弾いているわけではありませんでした。心で弾き、聴衆に感謝を伝えるのです。一幕が終わるたびに手を合わせるような仕草と笑顔はまるで仏様のようにみえました。
舘野氏のために楽曲を書いてくださったひとりの名前、谷川賢作氏に舘野氏は恩師以上の感謝の気持ちを伝え心で弾いてくださった。おかあさんの被爆ピアノでアヴェマリアを自ら弾き音楽監督をなさった谷川賢作氏と私の距離は私の勝手で近くに感じていましたので、それはそれは感激でした。
そして、舘野泉氏と谷川賢作氏は盟友であり、心と心で弾くという共通点を見つけてひとり興奮していました。
息子さんのバイオリンもピアノと調和する。これほど優しい二重奏は聴いたことがありませんでした。お互いを思いやる親子共演は今まで見たことも聴いたこともなかった。チェロの演奏もふたりの親子に支えられて、支えて奏でる。
最後のアンコール曲赤とんぼは亡き叔母の大好きな曲でした。他界して20年以上すぎましたが、あの日のままの叔母が目の前に現れたようでした。
米寿コンサートに元気と勇気と優しさをいただきました。ありがとうございました。
日日是好日
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