念願かなって
群馬県みどり市の「富弘美術館」に行ってきました。
遡ると20年の間、我が家のリビングのカレンダーは「星野富弘」さんの詩画で癒されていました。
平成7年の⒎11水害で我が家は全壊しました。そして新たに土地を購入して、家を建てました。その時の建築家さんからいただいたカレンダーは野花の水彩画と詩の描かれたものでした。
お父さん(夫)は野花が大好きな人です。ですからそのカレンダーをとても気に入って大切にしていました。毎年月別日数だけのカレンダーを購入して、詩画集はいただいた時のものを再利用してきました。
優しい絵だよね
優し言葉だよね
私たち老夫婦は実はこのカレンダーの作家について知らなかったのです。星野富弘さんが亡くなるまで。
「お父さんこの人凄いね、体が動かないのに、口に絵筆を持って、絵や文字を描くなんて、でも亡くなったんだって」と私が新聞で見つけた記事の話をすると
「おい、オレの作っているカレンダーの人じゃあないか」
とわかって、私は富弘さんの自叙伝やら本を読みました。そして、我が家の歴史を飾り続けてくれたことに感謝しました。なんだか知らないけど感謝と御礼がしたくて、いつか富弘美術館に行きたいと思っていました。
今日はその日でした。4月24日生誕の日だなんて知らなかったのですが、私たちが詩画を観ているとみどり市の広報担当の方が声をかけてきて、いろいろ話をして、最後に「今日は富弘さんの誕生日です」と教えてくださりました。
今日は、お父さんの病院の診察日でしたが変更してもらい、朝6時に出かけたのです。もしかして、星野富弘さんが私たち老夫婦を招待してくださったのでしょうか
ビデオを観て、富弘さんに「ありがとうございました」と言いたいのに涙が溢れて言葉になりませんでした。
またお会いしましょう
星野富弘様へ
多田礼子
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