曼珠沙華
彼岸花とも言う曼珠沙華が天を仰いで懐かしいセピア色の映画を映してくれました。
彼岸花の咲く頃は稲刈りの真っ最中です。父の引くリヤカーには稲がいっぱい積まれています。3メートル、いえそれ以上だったかもしれません。だって電線に私の小さな手が届きそうになるのです。しっかりと紐で縛られた稲の大山の上に上ると手を伸ばせば柿の実も取れそう。何よりも空が近くなって心臓がドキドキするくらい楽しいのです。夕焼けの空にはカラスたちが家路を急いでいます。
するとリヤカーを押す母が歌います。「からなぜなくの、カラスは山に.......。」母はいつも童謡を歌ってくれました。父がリヤカーを引き母が押す、私は高台に上っています。幸せの記憶。
日日是好日
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