2017年4月5日水曜日
あぶらげ寿司ものがたり
栃尾の油揚げは
昔から、「あぶらげ」と呼ばれていました。
このでっこいあぶらげを
半分に切って、砂糖と醤油と塩でシンプルに味付けをします。
炊き上がった白い、ご飯に砂糖と酢と塩を加え
寿司飯をつくります。
甘じょっぱく煮つけられた、でっこいあぶらげに、寿司飯をぎゅうぎゅうに詰めます。
まるで横綱寿司です。
これを、3等分くらいに切ります。
三等分のはしっこにこそ、あぶらげ物語の美味しさがあります。
お彼岸やお盆、お正月になると親戚一同が集まり、
大きなお皿にでっこいあぶらげ寿司が30個40個と並びます。
子供たちは、競ってはしっこねらいをするのでした。
あぶらげ寿司は、大人から子供まで楽しめる、あたたかくて
ほのぼのとした団欒をつくってくれました。
大きなお皿がからっぽになって
大勢のひとたちがそれぞれの家に帰ると
寂しくって、なんだか悲しくなった子供の頃
あれから何十年過ぎたのだろうか
今度はあぶらげ寿司を作って皆様をお待ちするわたし。
お花見に行楽に
また、豆撰で味合っていただけたら嬉しいです。
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