2018年3月12日月曜日

人生フルーツ




私63歳と4か月。
義父母や実母は、86歳と93歳です。
3人とも、認知症になっています。
そして、それぞれが施設と病院と自宅介護となっています。
こんな日常の中で、いつもきまって私の口からは
「仕方ない」「私もいつか迎えることだ」「孫と会えるのはあとなん度」と
マイナス思考が連弾のように私の脳みそに響いていました。
でも、この 「人生フルーツ」を観て
私の心にとても大きな変化がおきました。
90歳の「おとうさん」こと夫のしゅういちさん
87歳の「英子さん」ことしゅういちさんの奥様。
老夫婦の素敵な物語です。ドキュメント映画です。
英子さんは、いつも夫のしゅういちさんのことを「おとうさん」と呼ぶのです。
私と同じ呼び方に、なぜか私が照れくさくなってしまいました。
栗、柿、梅その他たくさんの実をつける木々。

森に囲まれた生活、そこに芽吹くものすべてが老夫婦の友達なのです。
そして、ナレーションでは
「木の葉が落ちると、土地が肥えるそして実をつける」と繰り返し語るのです。
聞き覚えのあるある声です。
透き通ってはいないのです。むしろ、しゃがれ声なのです。
それなのに、思いやりのあふれる声なのでした。その答えは映画「あん」の
樹木希林さんでした。
映画の途中でおとうさんが倒れてしまいます。
なんて素敵な人生でしょうか
ごめんなさい。でも私にはこの素晴らしい人生に乾杯したいのです。

英子さんとおとうさんのように
これからは私にできることを少しずつしましょう。
私もお父さんと一緒に畑に行って、お手伝いしましょう。
今年のジャガイモ植えは一緒にしましょう。
梅干しも作りましょう。
お父さんにお願いして、畑に2本のブルベリーの苗木を植えましょう。
豆撰でも私のできることをさせていただきましょう。
まだまだ私は63歳です。80歳まで90歳まで生きましょう。
私にできることをやりながら・・・・・・。
その中に加えたい願いがあります。一年に一度でいいから孫に合わせてください。

もし私が、また「仕方ない」「私もいずれ認知症になるはず」と思ったら
この映画を思い出し、この本「きのう、きょう、あした。」を開きましょ!

いつもの映画と違って
構えることのない自然な映画でした。
ぜひ、ぜひまだご覧になっていない方がおられたら
人生がフルーツにかわりますからご覧ください。




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