2022年1月13日木曜日

夫婦

 晩年

私の両親は結構仲良しだった。

いつも同じ部屋にいたような気がする。

父がひとりで出かけて帰ってこないと

まだ5時にもならないのに

豆撰に電話をかけてくる母

「じいちゃんがまだ帰ってこないんだよ」

と心配する声。

「なんかあれば電話してくるから大丈夫だ

よ」とそっけない返事をする私だった。

父がいろいろな病気で病院通いが

はじまって、

母には父の病気のことは話さなかったから

母はノー天気で

病院に一緒に連れて行っても

「ああ、まだか?」と愚痴ばかり

それを聞いている父は怒る。

こんなだったから

私は「もうじいちゃん、

病院にはばあちゃん連れて行かないよ」

と言ったら

父は悲しそうに

「そう言わないで、連れて行ってほしい」

と涙ぐんだ。

悲愴を弾きながら

父の闘病生活やら母のことを

思い出し

涙ぐむ私。


0 件のコメント: