ある本を見つけました。
太田和彦著「70歳、これからは湯豆腐」
残り少なくなった日々をどう生きてゆこうか。漠然と、で良いのかもしれないが、
それは何かと考えたら
答えがあった。豆腐だ。
豆腐はそれは自体がうまいが、おでん、
鍋もすきやきも脇役として欠かせない。
脇役だが最後はいろいろな味を吸って
いちばんおいしものになる。
やわらかく純白の姿は清浄に生まれてきた
我が身だ。
それが人生のいろいろを吸収し、ほのかに
色もついて、豊かな味になっている。
とまえがきにありました。そして、
結びに
その豆腐が主役になるのが「湯豆腐」だ。
昆布を敷いた鍋に豆腐を沈めて、
温めるだけ。単純なだけに味わいは
奥深く、飽きない。
長い人生にたどりついたのは
これだったか。
70歳、これから湯豆腐だ。
と表現されていました。
油揚げと豆腐を作り続け
33年の月日が過ぎました。
私も、70歳が近づいていますが
まだ湯豆腐だ。とは言い切れず
今日も音楽教室の先生から
「これ、簡単でしょう、お愉しみ
会で伴奏してください」と渡された
楽譜と睨めっこをする。
簡単に見えるがそうでもない。
初心者にとっては「無理」の一言です。
つまり私はまだ野菜やだんごなどの
お出しを吸収中の素豆腐のようでした。
いつもご愛顧いただき心より
感謝申し上げます。
今回のお歳暮には
その年齢に合わせた豆撰の贈り物、
おうちごはんに、
お届けしたいとパンフ作りをしました。
日日是好日
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