2022年11月21日月曜日

悪夢

 私は若かった。

随分よく寝て

起きたらもう10時を回っていた。

大変だ。

今日は入園式である。

スーツに着替える時間などない。

夫から送ってもらう。

車中では、入園準備がしていない事に

気がつき、こんなはずではなかった。

なぜこんなにも重要な日を

忘れたのだろうか

焦っている。

父兄さんの顔、見知らぬ園長の顔

突き刺さる激怒の顔。

謝って

全身全霊でお子様を見させて

いただきます。と頭を下げたところで

悪夢は消えた。

私は68歳に戻って

安堵する。

日日是好日


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