2015年11月12日木曜日
しわにも幸せが刻まれる
義母は90歳です。
小学校時代から、父親について守門岳中腹まで
炭焼きに行ったそうです。
ぼいをしょい焼きあがった炭をしょっての日々だったと
話します。その途中で父親はイワナをとってくれるのだそうです。
イワナの炭火焼きは最高のおやつだったと
遠い、遠い80年も前を振り返る笑顔はしわの数に重なります。
それから18歳頃になると、埼玉の軍事工場に働きに行ったそうです。サイレンが鳴ると防空壕に入る日々、戦闘機の音は思い出したくないのでしょうか、あまり話そうとしません。
終戦を迎え、はじめて会った人と結婚。そして私の夫を授かり
ました。農家でしたので田んぼや畑仕事はおてのものです。
義母の手も足も私の2倍くらいあります。
冬になると、機の修正の仕事に行っいました。
とにかく働き者で料理上手でした。煮物や漬物の味は義母の味ですから
海外から年に一度帰ってくる娘は「ばあちゃんの作ったものが一番美味しい」と言います。その一言で、義母はまたどんどんと作るのです。
今日は朝活で夫と畑に行き、帰ってくるなり収穫した菊をせっせと
むしっています。
義母の顔を見ていると
この人は家族のために生きてきた人だと心から感じるのです。
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