2017年8月5日土曜日

古都とET でみつけたもの

初めて観る上戸彩主演の映画「古都」
なぜかアメリカで観る。
昨日、生まれて初めての英語字幕で観た映画との違い。
映画通の方はとっくに、理解し解釈、説明もつくのだろうが、
まあ、当たり前でしょって言わないで、読んで下さい。
昨日観たETは少年もその家族も友達も、言葉は少ないのに
表情豊かに演じていました。顔の表情は観る人をぐいぐいと
引きつけます。
宇宙からの訪問者ETにも悲しさ、喜び、などを瞬きと指の先で
表現されています。耳慣れない英語会話も
画像だけで物語を理解し感動させてくれる映画って凄い。
なんて日本人は表情がないのだろうか、かく言う私も
この地に来てからは能面だ。怒る時も、笑う時も、感情を抑えている自分がわかるのです。典型的な日本人気質だと、自分で自分にがっかり。
ところが、
日本映画の古都を観ると
なんでまた、アメリカにきてまで日本映画を観るのかと思われるかもしれませんが
それは、私が持っている不思議な力がそうさせるのです。
京都の風景、着物、和の世界にとても心が落ち着くのです。
そして、上戸彩のふたりひと役の演技は、表情が柔らかい。
カメラ目線が生きているのは、遠くから写す人や景色。ガラス戸越しに
シルエットが映り、表情が見えないのに
語りが私を引き込んでいくのです。
アメリカ映画ETも古都も根底にあるテーマは同じです。
Go homeなのに、撮影の仕方や演じる人、国籍によって表現方法が随分違うのです。
どちらも、良い。
どちらにもその国の良さが十分味会える。
もし、古都を観なければ、アメリカに押されて、日本の良いところを否定してしまったかもしれない……。
62歳と8ヶ月のおばさんで、アメリカに何しに来たのかわからず
ただ、悶々としていたけど、孫の顔も見ることができ、娘の生活を垣間見、
ふたりと血が繋がっている事に安堵できた。
ただ、住む世界と考えは違うのです。
日本は私のhomeです。
あの子らのgohomeはこれからだと思った。


0 件のコメント: