2018年9月5日水曜日

ベローナへ行く途中のスリ事件遭遇

楽しいはずの親子と孫旅行の始まりはとんだことの幕開け。
モンツァから電車に乗る。娘婿は乳母車にリュック。娘は一歳過ぎたばかりの
孫を抱きながらババを誘導。ババはフランクフルトととは違い、全てを、そうです、掲示板など絶対に見ません。完全なるリモコン操作で動きます。
右、左、乗って。指示のまま。
電車に乗り込むと同時に娘婿に指定席はここだと言われたその瞬間、
二人組の若い女性が、この席は私たちの席です。と言う。わざわざ隣席の男性に席番号まで確認。その女性がここは私たちの席ですと主張。
娘婿携帯を取り出し、ここは僕たちの席です。と言う。指定席予約その他も全て携帯予約です。ハイテク。納得したかのように見せかけ二人の女性は移動。やれやれと私は自分のバックを空いている席に置く。このバックは前日モンツァで購入。かごだから当然口は閉まらない。中にチャック付きのポーチが無造作に入っている。
移動したはずの二人組再び登場。またもやここは私たちの席だと主張。あらら、どうしたことやら、押し問答の途中、大きな声で
何をやっている、その手を離しなさい。警察を呼びます。窓ガラスが割れそうな怒鳴り声。唖然。そんなに大きな声で言わなくても、とサザエババは意味もわからずそう思う。二人の女性は娘婿が狂っていると頭を指差す。激怒する娘婿。
お母さんスリです。取られていませんか。と言う。唖然。ポーチが半開き。財布あり、パスポートあり。中身ありだ思う。多分。
娘婿ダッシュ。車掌に訴える。二人組は電車から降ろされる。
この全ての会話は私の想像です。イタリア語は全くわからないのによくもまあ聞き取れたかのような私。だいたい窮地に経てば意味はわかるもんだ。事後判断から。

私は電車に乗る前からカモだった。
電車に乗るとグイグイ押された。私がもたもたしているからだと思った。
巧妙な手口に感心するサザエババ。
婿殿はまるで
八丁堀の藤田まことだった。
二人組はジプシーだった。







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