モンッツから車で北へ2時間弱でトリノでした。トリノの街は古く、バチカン市国を思わせる宮殿が観光客を集めている。碁盤の目のような街の中心はとても1人では歩けない。どこがどこの道かわからなくなってしまう。1861年にイタリア王国成立の最初の首都だけのことはある。広場を囲む宮殿、博物館数々のレストランにショップと日本とは全く違う。教会も古く1600年代に建てられているそうだ。昨日見終わった映画「将軍」と同じ時代である。天下泰平を誓って徳川家の繁栄のために戦さを繰り返していた時代。ここでは職人芸術家は仕事に溢れ、巨大な文化遺産と建築遺産を残したのだろう。イタリア国成立前はやはり貴族、王宮の権力争いで農民はたちはどんな日常だったのだろうか。ふと自分の今と交差させている。子供の頃だ。ちょうど今の孫の年頃。不思議なランプの話が大好きだった。空飛ぶ絨毯が欲しくて欲しくて、庭に風呂敷を敷き、小高い山から遠くの空を見上げて私は見たことのない世界へ飛んでいく。この妄想は私の一人遊びを実に楽しませてくれた。また時にはゴザを敷き安寿と厨子王になり、船に乗り別れ別れになるシーンを一人三役して泣いているのだった。なんて言う時代の差だろうか、孫はイタリアと日本を毎年のように行き来してイタリアの文化と日本の文化を学んでいる。ステーキが好きだ。寿司が好きだ。デザートは何にしようかなど孫は当たり前のように食する。レストランなんて行ったこともない。肉が入っているといえばじゃがいもに埋もれた豚肉数切れだった。田んぼの小川で捕まえたドジョウやらヤギの乳、おやつは味噌おにぎりに決まっていた。そんな時代だったがとても懐かしい。
孫の遊びにごっこ遊びは欠かせない。「私はお母さんよ、ババはベビーシッターね。そしてこのこ子の父さんはいないの。戦争で死んじゃたの」と言う。贅沢の中で育っているけれど戦争は短に感じているようだ。トリノの街は幻想と現実を行き来する街である。またミラノに次ぐ工業都市のせいか観光客以外の人々も多く土曜の世界女性デーの日でもあり、地元の人で賑わっていた。
続いてエジプト博物館を今日は見学予定です。
日日是好日
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