2015年9月23日水曜日

雪の中のしろうさぎ

五藤利弘監督短編作品
故郷への道を教えてと題して
5作品が長岡アオーレにて上映されました。
主催は長岡アジア映画祭実行委員会です。
代表の菅野さんのご尽力に敬意と感謝を申し上げたいと思います。
そして、私を含め、多くの五藤監督の映画を好きな人たちに
映画を観る機会を与えてくださったことにお礼を言いたい。
ありがとうございました。
さて、
5作品とも数回見ていましたが
大きなスクリーンでは初めて観る「雪の中のしろうさぎ」の
作品が今回一番心に残りました。

一番私の心をとらえたのは
最後に監督の名前で終わるはずの後です。
雪の世界に左端に映る雪の中のしろうさぎでした。
しろうさぎの赤い目は雪の中で輝いて見えます。
その輝きはダイヤモンドのような輝きでなく
日本の伝統的なものです。こころが落ち着き、懐紙の中に
美味しい和菓子をひとつつつんだような嬉しい気持ちの輝きです。
感想が一番最後からになってしまいましたが
雪に埋もれて走る電車、雪の上に残る
足跡、雁木などは十日町も栃尾もおなじ風景です。
雪の描写はとても、情緒豊かに表現されている。
これも、スクリーンだからこそ、想いがぐっぐと心に 響きます。

この作品の登場人物一人一人のセリフはお笑いのせいか
実にいい。その理由は素人くさいところででした。
上手とは言えない?(ごめんなさい。 )セリフだからこそ
この映画の持つ雰囲気が味会えるような気がしました。

映画は、撮影前が一流でなくても、映画を作っていく過程で作り人たちは
それぞれが一流になり、「想い」を伝えていくことを知りました。
五藤監督のトークもいつになく冗談?を交えた笑みが印象的でした。
監督には短編映画の方がいいのではないだろうかと
ふと思うほどに、この作品は良かった。ごめんなさい。
さて、次回作は短編なのか長編なのか
どんな想いを抱き私たちを楽しませてくれるのだろうか・・・・・・。



0 件のコメント: