2022年10月27日木曜日

日光物語




 長岡出身の映画監督作品

最新版映画を観る。

「日光物語」

主演は長岡出身で

私の友達で「おてがみれしぴ」の

編集をしてくれた保科慎太郎さんと

高校の時バンドを組んでいた

スネオヘアーさんである。

友達の知り合いである方の主演となると

観る側も気持ちが入る。

贔屓目で見たり、感心したりと

複雑である。

ダブル主演の武藤十夢さんは

映画「おかあさんの被爆ピアノ」で主演

なさっている。

おふたりとも

面識はもちろんないけれど、

勝手に親近感を覚える。


日光の名所風景をバックに

悲恋をテーマに

母のかつての恋人探し。

この人情ものに、一役かっている

主人公のお父さん役の内藤忠司さんが

脇役のポイントで

表情がオーバーでこれまたいい

感じである。

遺作となった宝田明さんの

演技も貫禄と笑いを含み

映画が締まるようだ。

映画「寅さん」タッチを感じながら

主人公のお父さんの

盗み聞きシーンに

なぜか笑ってしまう。

ラストはお母さんの恋人に出会って

めでたしめでたし

そして

最後の最後は・・・・・・。

作中に宝田明さんの書が

一瞬映る。

「不戦不争」の色紙である。

この四文字が画面にいつ映るのかと

思いながら作品を鑑賞していると

不思議な縁と念を感じる。

亡き宝田明さんの思いと

映画監督五藤利弘さんの

胸の内に潜んでいる

思いに共通点があるからだろう。

どの映画にしてもこう言うことは

あるのだろうが

役者と作品に関わる全ての人

そして、

その作品を観る人たちは

思いと念でつながっているような

気がした。


母と叔母を連れて日光東照宮を参拝した

あの日が瞼に浮かぶ

認知症が進み始めた頃の母を

思い出し

今ならもっと

優しく、どこにでも連れて行ってあげられ

たのにと思った。

日日是好日



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