高校の時の同級生Kさんの
お母さんが買い物にきました。
お年始に豆撰のあぶらげを持っていくために。
きりりと髪を結い
オーバーにスカーフをまき
老婆にしてはハイカラさんである。
言葉使いも、上品である。
Kさんと私が同級生だったことを
思い出したらしく
私を知っていると、スタッフに声をかけた。
4年前に亡くした息子のKさんの話をする。
「息子の結納の時も、結婚式も、みんなお母さんから
してもらいました」と語りはじめる。
お母さんとは私の実母のことです。
今は廃業しましたがお茶やを営んでいたのです。
「すい臓がんでした。その日も歩いてトイレにも行きました。
息子は自分でも死ぬなんて思わなかったのに・・・・・・。」と
話は尽きない。
私とKさんが同じ年だから
私にKさんを重ねているのだろう・・・・・。
孫のこと、嫁のことを話、満足したのか
「お邪魔しましたね」と背をまるくして
頭を下げる老婆の姿に涙がこぼれてしまう。
若い時はみんな元気だった。
50歳を過ぎたころから
ひとり、ふたりと先にあの世に行ってしまう同級生に
悲しみよりも
悔しさがこみあげてくる・・・・・・。
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