2017年6月14日水曜日

母がうなずく、母の気持ち

病棟移動がありました。
3階から4階に移動、お日様に近くなったのか
日差しを強く感じました。


病棟名は「介護療養型医療施設」です。
比較的重度の要介護者に対し、充実した医療処置とリハビリを
受けることができます。
女医さんのお話によると
2012年に新設が認められなくなり、施設数が減少している施設だそうです。
政府はこの療養型医療施設は廃止の方針を打ち出したのですが、
入居者の受け入れ先が見つからないなどの問題のため
現在は廃止を2020年まで 延長しているそうです。
必要な施設を廃止するなんて・・・・・・。

ここでは、患者の気持ちを考え、リハビリ指導や呑み込み指導には
専門の方がつき指導をしてくれます。
また医師の診断も毎日ではありませんが
必要なときは必ず受診できる体制だそうです。
看護師さんも、一生懸命な方達です。
声を掛け合って、患者の介護を求めたり、助けに行っている
様子が伺えて、見ている家族は本当に嬉しくなります。
古い建物なのに、明るい雰囲気が伝わります。

何より、
「お母さんはなんでも聞いておられますよ、わかっていますよ」と
医師も看護師も母を一人の人間として見てくださっていることです。
そして、「あきらめないでください。ゆっくりとリハビリしましょう」と
おっしゃってくれるのです。
患者を第一に考える医療施設に、ご縁をいただいたことに
感謝、感謝です。

「今日は、もう仕事に行くから、帰るよ、また来るからね」と
母に声をかけると
少しだけ、少しだけうなずく・・・・・・。
この少しの動作が娘にとっては大きな大きな喜びなのです。

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