2023年8月26日土曜日

ミッドナイトスワンと孫

 日本アカデミー賞作品賞主演男優賞映画「ミッドナイトスワン」を観る。

ついこの間の作品だったのに、もうNetflixで観られる。田舎の映画館が流行らないわけだ。

孫がイタリアから滞在して1ヶ月が過ぎようとしている。時差で仕事をしている孫の父親は私の茶室用の部屋を独占している。私の映画鑑賞時間は朝の4時から家事をこなしながらである。それ以外の時間は孫にテレビを独占されてしまった。それでも仕方ない、孫が静かな時はアニメを見ている時だけだから、テレビは孫にとって最高のおもちゃであり最悪のおもちゃである。しかし平和を保つにはなくてはならない最強の必需品となっている。

さて、本題今回の映画についてはサバカンとは全く違う。貧乏という意味ではおなじであるけれど。現代の社会の流れというか昭和生まれの老人には理解できないジェンダーについてなんと納得させるというか、あり得る事として主演男優賞の草彅剛は表現していた。バレーのシーンが多いのは、人との関わり、親子、母性を語る上で大切な部分であるが私にはバレーを踊る少女に美しい動きとやすらぎを感じた。

孫は5歳の時ほんのちょっとバレーを習っていたから、手や足の動きがしなやかだ。残念ながら、1年で終了してしまった。集団の中で遅れを感じたのか、何が理由かはよくわからないが、バレーはピアノと同じように昭和生まれの私には憧れだった。そんな思いもありバレーのシーンは本物を見ているように美しいと思った。女性として生まれたかった男性と母親に乱暴され、自虐しなければならない少女の間には愛があった。愛って不思議である。

孫は反抗期となんでもしたい自主性期である。思い通りにならないと泣く、怒る、叩くの三拍子である。手に負えない毎日だ。だが何不自由のない生活を送っている。今の所は。これでいいけれど将来は?

映画の中の人は葛藤の中で自分探しをしていく。苦難がいいとは決して思わないが、苦難が人を救ってくれることもあるような気がする。楽しい映画とは違うが現代の社会を浮き彫りにしていたように思う。

あと9日でイタリアに戻る私のもうひとつの家族と悪戦苦闘の生活も終わる。

日日是好日


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