2014年12月9日火曜日

雪国の竹

栃尾の街は山々に囲まれています。
そして、山々には各集落がたくさんあります。
集落にあるほとんどの民家は崖や崖の下の狭い平地に建てられていて、その崖には竹藪があります。
雪の重みで竹は大きく曲がります。だから崖の竹はまっすぐのものがありません。
倒れる竹を防ぐために、先人たちは〔私の父も〕春、竹の子が伸び、まだ枝が出ないうちに竹をゆすり、竹の頭を振り落とし、背を低くし竹の倒れるのを防ぎます。
今では竹の手入れをする人が少なくなりました。

栃尾の冬がはじまり
この風景を眺めると
雪国の竹は雪国の根性そのもののような気がしてきます。
長い冬の雪の重み
降りしきる雪を踏みしめる
そして歯をくいしばり、長い冬のトンネルから
見える春を待つのですから・・・・・・。

高台にある家から道に出るまでは坂道
その坂道を両親は何回もかんじきをはき
道つけをしてくれました。
学校に行く前、学校から帰る前
父ちゃん、母ちゃんありがとう
遠い昔、昔のはなし。

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