突然、叔父がやってきました。
この油揚げの絵を持って来てくれました。
早くに亡くなった私の大好きな叔母の夫です。
頭は白くなり、背の高い姿に、少し腰にその年齢を感じさせていました。
叔父は叔母が生きている時から、絵が大好きで描いていました。
でも、叔母が亡くなってからの方がたくさん描いているようです。
「どうだ?礼子ちゃん上手に出来ただろ!」と
箱から取り出す絵は豆撰の油揚げでした。
クレパスで描く油揚げに、亡き叔母を想い出し
ひとつひとつ色を運んだ様子が伝わります。
撰んだお皿には、すこし寂しさが感じられました。
クレパスで自分の想う色を塗りながら
叔母と一緒に過ごした30年を振り返っているのでしょう
楽しかった日々辛かった日々
そして、叔母が亡くなって13年・・・・・・。
叔母に対する、夫として姪としての想いは同じだと思います。
何年過ぎようが、「もう少し生きていてほしかった・・・・・。」と想いを共有したかった
叔父の気持ちを考えると、涙がにじんでしまいます。
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