2016年5月7日土曜日

母の日に想う

91歳の義母は腰が曲がっています。鍬で田を耕し、鎌で草を刈る仕事を80年以上もしてきたからだと思います。今年も夫と一緒に畑に行っています。

私のひとり娘は義母に育ててもらったようなものです。
育児休暇の制度がまだまだの、36年前です。義母は娘をおんぶして、私の勤務先まで片道30分以上かかる山道を歩いて、四ヶ月も通ってくれました。それも、私の休憩時間に合わせてですから大変でした。日中の一番気温の高い時です。雨の日は長靴を履いて、傘をさして来てくれました。それはおっぱいを飲ませるためでした。
私が仕事から帰ると、夕飯は出来ていました。おまけにオムツの洗濯も終わっていました。全部義母はひとりでやってくれました。
あの時、義母は55歳。今の私より、ずっと若いおばあちゃんでした。感謝の言葉を何百回言ったらいいでしょうか?
それなのに、私はとても意地悪なのです。耳の遠くなった事を理由に、なるべく会話をしないようにしているのです。本当に鬼嫁です。

明日は母の日です。お友達のところ行きます。
ふたりの母のために、何か美味しいものを買って来たいと思っています。罪滅ぼしのため……。

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