今年に入ってまだ一月なのに
若い人の死が続く
皆ひとり暮らしの人だ。
ひとり暮らしだと発見が遅くなる。
家族があって家族に囲まれて生まれても
いつまでもその家族と過ごすことはない。
家族構成は変わっていく。
親族だけの通夜に行く。
祭壇の遺影は優しい眼差しで
参列者に語りかけている
棺の中の彼は眠っているようだ
母が待っているから安心しているのだろう
鐘の音が響くたびにあちらの世界に
「蓮の花のように生きたい」の本を持って
逝った。
生前に何もしてやれなかったことを
後悔する。
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