いつもの曲のある文字に
懐かしさを感じる。
久しぶりに届いたい手紙に
少しドキドキ期待をして
丁寧にはさみで封筒の入り口を切る。
入っていたのは一枚の
薄墨で書かれたお知らせだった。
「父はウィスキーを舐めながら
病室のベッドで
一人一人に書いていた葉書です。
宛名も父が書きました。
先に逝ってしまった妻の元へ
逝きました」このような内容でした。
そして、私あてに書かれた先生自筆の
葉書が一枚入っていました。
豆撰を筆で支えてくださった作家
佐藤隆介先生の最期のお手紙は
さようならと書かれてありました。
先生が大病されていることは
以前いただいたお便りから
知っておりました。
だから、さようならのお手紙に
驚きはなかった。
それより
何十人いや、何百人の方に
この葉書を認めたのだろうか?と
思うと、これが先生の生き様かと
心に深い感動の涙が溢れた。
そして、選ばれた私は何者でもない。
何者でもない私へ届いた。
この一枚に大きな喜びを感じました。
佐藤隆介先生ありがとうございました。
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