イタリア育ちの孫は
日本語が流暢である。がゆえに
私と対等に喧嘩をする。
事の発端は手製の硬いボール紙で
作った剣を使った忍者ごっこである。
私の寝室のベッドは隠れ場所になったり
ジャンプするには、
絶好の遊び場である。
おまけに寝室には孫の父親は入って
こない。ふたりだけの密室になる
ことができる。密室は幼児にとって
本当に楽しいことである。
完治していない背中は、動くたびに
鈍痛であるが痛い。
孫は手加減せず
猛攻撃でボール紙で作った剣で
私に襲いかかってくる。
いくら5歳とはいえ
痛い。痛いからやめてね。と言っても
忍者になりきっている孫。
力ずくでその剣を奪い取ろうと
した、その時ベッドから孫は落ちそうに
なる。
大したことはないのに
鬼のような目で私を睨む。
ババ何するんだよ。
怪我をするでしょう!と猛反撃。
あなたが私が痛いからやめてと言っても
やめなかったからでしょう。
もう、嫌だ。ババの孫やめる。
とふたりの大喧嘩は
一階にいるパパとママとジジの
裁判を受けることになる。
もちろん4対1である。被告人は隣室にて
反省させられてて、
私の圧勝である。
一晩寝て起きて
昨夜の裁判所の判決は果たして
正当だったのだろうか?
67歳ババは仮にも昔ではあるが
保育園で働いていたはず。
喧嘩とは双方にそれなりの
理由があるはず。
一方的に重圧をかけ4対1で勝利しても
被告人はその場限りの反省でしかない。
喧嘩の原因は
些細なことである。まして、相手は
5歳を迎えたばかりの幼児である。
訴訟を起こした私のとる態度は
いかがだったものか?
勝訴しても心はスッキリしない。
力と多数決での判決は
無駄であったような気がする。
私の方が歩み寄って
ごめんね、大丈夫だった?と
言うべきだった。
喧嘩とは?
今日は私から謝っておこう。
私にはたった一人の大切な孫である。
日日是好日
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