じっくりとした映画でした。ファンタジーよりも味の濃い映画を好んで見ている私にとっては、自分でも驚くほど似合わない映画かと思いながら魅入ってしまいました。サブタイトルをつけるとしたら「ピアノのうた」かしら。21年前に死んでしまった彼女が今に帰ってきて彼と出会う。生まれてくる人は誰かの生まれ変わりだという人がいる。生まれ変わりなんて絶対に信じない私である。それなのに、時々私は誰の生まれ変わりかしらと思うことがある。
絶対ないことがありうると思わせる映画だった。ピアノを弾く映像に「上手いな」と自分のピアノレッスンと比較する。宇宙の果てほどの距離があるのにとひとり笑う。弾くことはできないけど聴くことはできる。物語(映像)とともに鑑賞できたら、音楽音痴の心にもグッとくる。そんな映画でした。108歩を歩く少女は一歩一歩時間を生きる。一歩ずつでいいから私も心の中を108歩歩いてみようか。
不思議に思ったのは涙ばかり流す泣きばーさんが涙なしで観たことだ。
日日是好日
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