2025年1月29日水曜日

雪の花

 今日は夫と一緒に映画「雪の花」を観てきました。種痘を命懸けで子供らに接種させた実話です。

私の肩にもその跡が残っています。膿が出て包帯をしていた記憶があります。

登場する医師たちと村人の思いは三本の矢のように松坂桃李演じる笠原という町医者だけでは成し遂げることはできなかったことでしょう。偉大な業績を現代に伝える役割の映画かもしれません。俳優陣の力も大きく脇役に役所広司さん、吉岡秀隆さん、三浦貴大さん(五藤利弘監督作品花蓮に登場していたことを思い出しながら)たちの渋い演技が物語を進めて行きます。もう少し深掘りするシーンがあってもよかったかと思います。難儀をしたという見せ場が軽いような気がしたのは雪国に70年住み続けた栃尾人だからでしょう。子供を背負って吹雪の中を歩くシーンは名場面なのでしょうがちょっと軽く感じました。映像は少し曇りかかった撮影方法でしょうか、この映画の思いを表現するためにの技法なのでしょうが、個人的にはスッキリくっきりで俳優陣の顔がみたかったです。

ラストが見える映画は心が休まる反面、若者に伝わるだろうか、とふと思ってしまいました。

歴史を知る映画こそ若者に観てほしいと願うババでした。

日日是好日

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