2025年1月9日木曜日

幸せの列車に乗せられた少年

 1940年代を舞台としたイタリア映画「幸せの列車に乗せられた少年」

イタリア映画はほとんど観ていない。イタリアの映画であることとタイトルに惹かれて観ることにした。バイオリン演奏者になった主人公の少年時代を描いている。イタリア南部の貧しさは、戦後の日本と同じように映る。戦争が幸せを奪い親子を引き離す。

私の娘は北イタリアに住んでいる。北と南はあまり仲良くないと聞いていたが、南イタリアの貧しい子供達を救済したのは北イタリアの人達だったとは全く知らなかった。そういえば娘婿殿は貧しい子供達に少額ではあるが毎月寄付していると聞いたことをふと思い出す。

それにしても愛情表現はそれぞれである。愛すればこそ愛する我が子を手放す。愛していることの表現は思っているだけでは伝わらないのではないだろうか。ラストシーンは想像通りだったけれど、バイオリンを質屋から取り戻していたことには涙が溢れる。育ての親の愛情、生みの親の愛情。愛情には違いないのに表現で伝わり方が変わってしまう。

今日は誰もいないリビングで泣いたことを子供の頃お世話をしたSちゃんにメールしたら、私から貰ったお守りをずーっとカバンにつけています。と写真とメールが来ました。

私を慰める表現だったのでしょう。

日日是好日



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