2015年2月6日金曜日

ものつくりを考える

豆撰では体験学習を行なっています。
この日も栃尾のへき地小学生4人と先生の5人で栃尾の油揚げ作りを
体験していただきました。
工場への案内役は社長の奥さんであり、私の妹です。
最初に異物混入の話から始めたようです。
新聞、テレビのニュースに興味関心を持たせ、
豆撰の工場に入る前には「粘着ローラ」で衣類のゴミを取る
大切さを説明。

体験学習の第一歩は、少し固い話でしたが、
それは、栃尾に伝わる伝統食品を本気で頑張っている作り手の気持ちを
知ってもらいたいからです。
手の洗い方、手の消毒、そしていよいよ作業工程の順序を社長から聞く
子供たちの顔には、とてもよい緊張感が感じられました。
豆を砕き、豆を豆乳とおからに分ける。温かい豆乳に、にがりを混ぜる技を
見つめる子供たち。
次には、大きな白い固まりを一枚一枚切り分ける作業。
ここから、子供たちの体験がはじまりました。
小さな手に包丁を持ち、大きな固まりを切る。まるで息を止めているような、
緊張感が伝わりました。切り分けられた一枚一枚に重しをかけ、離水する。
さあ、興味深々。栃尾の油揚げを揚げる段階になると、子供たちの目はさらに輝きます。
箸の使い方、油揚げのかえし方、かな串の刺し方、この3拍子を目で見て、
やり方のコツを聞き逃さない子供たち。子供たちの学習能力に驚かされました。
最後は、自分たちの手で揚げた「アツアツあぶらげ」を食べて、
「外はパリッとして、中は大豆の匂いがしました」と大満足でおかわりを
しました。
また、引率の先生の美味しい笑顔も最高でした。

栃尾に伝わる300年の味。この子らが大きくなった時に
栃尾の油揚げを勉強した事を思い出し、ふるさとを自慢できるものに
なってくれたらどんなに嬉しいことでしょうか。

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