豆撰では体験学習を行なっています。
この日も栃尾のへき地小学生4人と先生の5人で栃尾の油揚げ作りを
体験していただきました。
工場への案内役は社長の奥さんであり、私の妹です。
最初に異物混入の話から始めたようです。
新聞、テレビのニュースに興味関心を持たせ、
豆撰の工場に入る前には「粘着ローラ」で衣類のゴミを取る
大切さを説明。
体験学習の第一歩は、少し固い話でしたが、
それは、栃尾に伝わる伝統食品を本気で頑張っている作り手の気持ちを
知ってもらいたいからです。
手の洗い方、手の消毒、そしていよいよ作業工程の順序を社長から聞く
子供たちの顔には、とてもよい緊張感が感じられました。
豆を砕き、豆を豆乳とおからに分ける。温かい豆乳に、にがりを混ぜる技を
見つめる子供たち。
次には、大きな白い固まりを一枚一枚切り分ける作業。
ここから、子供たちの体験がはじまりました。
小さな手に包丁を持ち、大きな固まりを切る。まるで息を止めているような、
緊張感が伝わりました。切り分けられた一枚一枚に重しをかけ、離水する。
さあ、興味深々。栃尾の油揚げを揚げる段階になると、子供たちの目はさらに輝きます。
箸の使い方、油揚げのかえし方、かな串の刺し方、この3拍子を目で見て、
やり方のコツを聞き逃さない子供たち。子供たちの学習能力に驚かされました。
最後は、自分たちの手で揚げた「アツアツあぶらげ」を食べて、
「外はパリッとして、中は大豆の匂いがしました」と大満足でおかわりを
しました。
また、引率の先生の美味しい笑顔も最高でした。
栃尾に伝わる300年の味。この子らが大きくなった時に
栃尾の油揚げを勉強した事を思い出し、ふるさとを自慢できるものに
なってくれたらどんなに嬉しいことでしょうか。
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