2015年4月29日水曜日

綿毛の旅

学生時代はこれといった目標もなく
ダラダラとその日を過ごした。
しかし、仕事に就いた時は
一生の天職にしようと、必死に頑張った。
天職にはならなかった、方向転換する。
それも身内の説得に負けて、自分の本意ではなかった今の仕事。
辛かった、落ち込んだ、ひとり泣いた日々、辞めたかった。
何年か過ぎ
いろいろな人が、美味しいと笑ってくれる。
電話、ファックス、メールの注文が入ってくる。
嬉しくなり、仕事が楽しくなる。
辛いこと、楽しいこと、
その繰り返しが続く。

先が少し見えるようになる。
辛いことを乗り越えるには時が過ぎること。

今までと違うよ。と自分に言う。
本も読み、映画も見、旅行もしながら
この仕事に関わり続けることができたら一番良いと。
若い人たちは私の説教じみたことを、素直に聞いてくれる。
若い人たちがいる限り
この小さなお店は続くと思える。
突っ走るのは、もう疲れた、ゆっくり、まわりを見ながら、
若い人にバトンタッチし、成長を楽しむ人生に変えられそうだ。
そう思うと心が軽くなる。
綿毛の旅のはじまり・・・・・・。

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