2016年9月16日金曜日

生産者のお言葉は「手当」

新潟の最北の地朝日村に豆の生育状況を見学に行ってきました。

生産者の方を含め販売者、私を含めた加工業者とデスカッション。
そこでは、これからの農業の動き、特に豆の生産について。

「連作障害はほとんどないと思います。土地を痩せさせず、
生育過程での手当さえしっかりしていれば何の問題もありません。
農家がどれだけ、手当をするか、放置するかによるのです」
と話された生産者の言葉。

栃尾の油揚げを作るにも
手当は重要課題です。朝日村からの契約栽培大豆は豆撰にとって
90%を占めています。
その他、力を入れている栃尾産大豆10%弱。
外国産大豆と比べたら狭い土地で育つ豆っこたちは均一ではありません。
微妙に性格が違っているのです。
その上、栃尾の油揚げ作りは気候に左右されます。
水の温度、室温、油の温度と複雑です。
そこで、一番大切なことはやはり手当です。
データーを元にその複雑な問題を毎日毎日クリアーしていかなければなりません。
そして、最終段階「手揚げ」では一枚一枚を丁寧にかつ敏速に
ころあいを揚げ手がしっかり自分の目で確かめて、あぶらげを返すことです。
揚げ手の愛情の掛け方ひとつで、いい子になったり、時には暴れん坊になったりするのです。
毎日、毎日のあきらめない努力こそ手当であり愛情だと思っています。

畑を耕し豆を蒔き豆を育てる愛情
その豆を販売してくれる人の愛情
栃尾の油揚げを加工する愛情

そして、栃尾の油揚げを買ってくださる皆様の愛情に感謝しなければと思った視察でした。

朝日村の大豆収穫は10月後半だそうです。
美味しい豆っこになりますようにと願っています。










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