2016年9月13日火曜日

栃尾鉄道の想い出

映画祭後の打ち上げで栃尾から悠久山まで走っていた
栃尾鉄道の話題で盛り上がったそうです。私は参加していませんでしたが
そのお話をブログ上で読んでいると
私は5歳。初めて栃尾駅から遠い終点駅悠久山まで保育園の旅行。
今から58年前の記憶が懐かしく、少し寂しかった思い出が頭に浮かんできました。
幼少の私にとって一時間半くらいの時を大きな長四角の箱の中で過ごすのです。
しかも、走るのです。
夢のようなドキドキ気分です。
母の手作りワンピースを着て、ピカピカのリュックサックにお弁当を詰め
水筒を持って、電車に乗るのです。窓を開けると、風が私の顔を撫でます。
あんまり嬉しくて、顔も手も思い切って窓の外に出して叱られました。
座席に座ると、電車が揺れる度に小さな体全体に感じる揺れは
たまらない快感でした。
長四角の空間は魔法の動く玉手箱のようでした。
でも、一つだけ寂しかったことがありました。
それは、お友達みんなの付き添いはお母さんでした。
私は凄いおばあちゃん子だったけど
この時は母と一緒が良かった……。
今思い出すと、母ちゃんはもっともっと寂しかっただろうに。

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