久しぶりに
工場の若者たちを撮ってみる。
豆撰の油揚げ作りは他のお店の作り方と
全く違う。
新潟産大豆100%の大豆を水に浸す。
浸水時間は四季によってだいぶ違う。
職人としてこの道30年の社長が漬かり具合を
毎日確認。
浸漬された豆は通常の栃尾の油揚げ作りでは
「煮る」である。ところが豆撰は「煮ない」
ここが他の栃尾の油揚げ作りと大きく違う。
浸漬した豆をそのままつぶし、
おからと豆乳に分けるのだ。
搾った豆乳には全く雑味が入らない。
まろやかな大豆の風味が工場全体に漂う。
若者たちが動く。
熱い豆乳に、にがりを加え、混ぜる手の動きの
速いこと。
豆腐状になった生地を水槽に丁寧に移す。
あくを抜いたあとに生地を水槽から
すくい上げる、白魚のような若い手なのに、
その後の生地切りの素早さは芸術のようだ。
脱水された生地を手際よく並べる動きも速い。
いよいよ油揚げを揚げる。
ベテランの揚げ手と一緒に、
20代の若者男性がふたり。
マスクをして揚げる。熱いだろうに、
彼らはみじんも熱いという顔をしない、
真剣勝負だ。
太い箸と手さばき、その凄さに感心させられた。
(私が現場を離れて十数年経っています)
油断のできない、みきわめと時間との闘いだ。
豆撰の工場で働くスタッフに感謝とエールを
届けたいとあらためて思った。
IT時代の中、豆撰の工場で働く人たちは
五感を生かして暑い夏をがんばっているのです。
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