劇場では2回目の「おかあさんの被爆ピアノ」。おばちゃんの思い出シーンと折り紙のピアノに込められた想いは重要なシーンであることに気づく。おばあちゃんの笑顔にあふれる愛情が感じられる。そしておばあちゃんの広島被爆者へと繋がる。その事実は戦争の悲劇決して二度とやってはいけない事を訴えている。戦後生まれの母からその娘に伝わっていく。ピアノの音色がそれを物語っている。ピアノが奏でるAve Maria、「生きる」のブランコシーンを思い出す命短しの歌詞、シャボン玉とんだ屋根まで飛んだなど被爆ピアノコンサートを聴いているような錯覚におちいってしまう。どの歌も命の大切さを歌っている。主人公演じる佐野史郎さんのラストシーン「このピアノの持ち主だった方の娘さんとお孫さんです」と紹介する場面はこの映画の意味が全部詰まっているのではないだろうか。
いつまでも伝え続けなければならない被爆の犠牲と平和への願いはこの「おかあさんの被爆ピアノ」を観ている人たちの心に刻まれる。
とてもいい映画だった。
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