あれから40年以上の月日が経つのに
私の頭に浮かぶあなたは5歳の幼児。
佐賀からの車窓写真が届く。
栃尾の風景に似ているとあなたはメッセージと写
真を送ってくれる。
遠い出張で大変だけれど、行ったことのないとこ
ろに行けるのは嬉しいもの。
メッセージのやりとり
「私はピアノの練習をしているの」
あなたのお返事は
「俺も空港や駅で弾くピアノに魅せられピアノ始
めようかなって思っている」
私は30年以上もピアノに触れていなかった。
それに
あなたは覚えていないかもしれないけど
保育園の発表会で私は上がってしまって
あなたの出番のセリフを飛ばして
ピアノを弾いてしまった。
口を尖らせ、あなたは
「俺のでばんがなかった」と抗議したよね。
「ごめんね」と謝った私。
あなた達のオペレッタなのに
私は間違わないようにピアノを弾かなければと
頭が宙に浮いてしまったの。
車窓を眺めて私とメール会話するあなたは
5歳。
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