2014年7月18日金曜日

思いやりと遠慮

還暦を迎えようとしている私と若い世代の考えには、相当な開きがあります。
昭和6年生まれの実母は
常に控えめでした。
叔母に叔父にそして従兄たちがお盆に集ると
野菜の煮物、油揚げ寿司、きゅうりもみ、などを大きな鍋で作ります。
そして、大勢の親戚一同に振舞います。
でも、実母はみんなと一緒に食べませんでした。
後片付けを済ませ、残り物を食べていました。
実母は集ったみんながお腹いっぱいご馳走を食べられるようにという
「思いやり」と「遠慮」の表れだと思います。
とても、今の時代には考えられません。
また、お客様がお越しの時は、珍しいお菓子がテーブルに置かれます。
明治生まれの祖母は「お客様のものに手を出してはいけません」と孫の私にも厳しく
躾けました。子供なりに、その躾けを「仕方ないな」とあきらめ、お客様のお帰りを待ちました。
とても、今では考えられません。
欧米化した日本ではこんな話をすると馬鹿じゃないって言われそうですね。
本当にそう思います。みんなで仲良く一緒に楽しい時間を共有する事は大切です。
でも、もしかしたら我慢したり、遠慮したりする事は
「思いやり」の心を育ててくれるかもしれないと思うのは還暦近しの古い考えでしょうか?



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