三日月の明かりを頼りに、我が家から、栃尾大橋に向けて歩く。
道の右手は菅畑に通ずる小高い森。
森の上は、菅畑の田んぼが続いていて、川が通っている。
その川のあたりから森に通ってくるのだろうか。
ぽあん、ぽあーんと小さなあかりがついたり消えたりする。
森に見えるあかりは幻想的で美しい。
アメリカから一時帰国の娘は一足早く、このあかりを
探しに出かけた。その後を追いかける私たち夫婦。
あかりを追いかけて歩いていると……。
もしかしたらホタルは大きなプレゼントを
持ってきてくれたのではと思う。
娘と過ごす時間のプレゼントだ。
しばらくあかりを観賞して家に帰る。その途中、
道路に落ちていたあかりを
三日月が知らせる。
そっと、手のひらにのせる、明るくなったり、暗くなったりを繰り返す。
かわいそうに思い、田んぼの畦草に離そうとしたら
ずっこけて、ころんだ。
さっきまでのロマンチックな幻想的な気分まで転んでしまった。
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