2015年6月25日木曜日

愛を積む人

北海道の大自然をバックに
自然の真ん中に建てられた小さな家。
その家を囲み積み上げられていく石塀。
物語が自然にとけこみ温かいものが頬をながれていく
心が優しくなる映画でした。
濃い顔の佐藤浩市さんの顔が穏やかに感じられる。
妻で夫をのこし、石塀から見上げる空に去ってしまう
悲しく、辛い、役を上品に演じる樋口可南子さん。
石を積み上げていく中で
関っていく若いふたりのあどけない、純な愛が
とてもさわやかな感じであった。
若い娘を演じる杉崎花さんの朗らかさもとても新鮮な感じだった。
死と直面する映画なのに
心が温まるのは、大自然と石塀と妻の夫へ残したお手紙かもしれない。
自分だったら、どうするのだろうかと
ふと想う。この映画を観る前の
私は、命の限りを知ったら、夫に娘に友人に、
わがまま放題のことをいい
そのわがままを叶えてほしいと願ったでしょう、
でも、この映画を観終わってみると、
私もなるべく樋口可南子さん演じる妻のように
生きて、最後を迎えられたらいいなと涙があふれました。





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