2016年2月7日日曜日

人生の一椀









広島への出張は新幹線の長旅です。

栃尾を朝5時半に出発して新幹線の乗り継ぎです。
広島駅に着いたのは12時半。
駅ビルの中で昼食をとり
時間がないので、今回はタクシーを使いました。
10分前に会場へたどり着くと席が数少ないではありませんか、
前の席はとても無理。
転寝なんかして、見つかったら取引中止になるやもしれないと
中ほどの背の高い人の後ろを見つけ、ここなら大丈夫と席を決めました。
内容はいつもの通りですが
一番よかったのは、お偉いさんの話が非常に短く
すぐに内容に入れたことです。
耳の痛い話ばかりです。
豆撰に置き換え、改善しなければならないところが結構ありました。
衛生面はもちろん個人情報など、ニュースで世間を騒がせていることを交えての注意、指導でした。
2時間の会議を無事終了時計は4時をまわりそう、
会議場から10分くらい歩くと広島城が見えました。
たしか去年も来たようだが・・・・・・と
思いながら入場券を買い求め、天守閣に上り
一年前の記憶をたどる私。
昔のことは覚えているのですが最近の記憶は定かでない。
その場所に到着してから思い出すのです。
これが加齢と言うものだろうと一緒に同行してもらった夫と笑いながら歩きました。
去年、娘と一緒に回った原爆ドーム、資料館は
心もからだも凍てつく写真の数々を再度見る勇気はありません。
ということで、去年娘と食べた美味しいお店を探し。
ありました!ありました!見つけました?
ガガーン!なんでこうなるの。定休日。
仕方なく、美味しそうな店を探しあて・・・・・・。
こじんまりとした部屋に通され、広島ならではのものをいただき
大満足。さあ、帰りましょう。
なんだか、変。お腹が・・・。
「お父さん、やっぱりあたったかも」
「フライと蒸してあったからいいと思ったけど・・・・・・」
危機一髪、セブンイレブンに直行、やれやれ、ふたたび
「ダメ」と駆け足でホテルに、もちろんロビーのトイレにまっしぐら。
やっぱり、私には牡蠣はダメだった。
娘に牡蠣にあたったことをメールすると「お父さんが?」と返信
「お母さんよ」と私。
「なんで?バカじゃない、あれほどダメだと知っていてなんで食べたの」
と叱られる。ええ、ええ、私は懲りない女です。
翌日は、治りました。これまた 回復力の速さに我ながらびっくり。
そして朝早くに宮島に向いました。
去年のような、おごそかな儀式はなく
宮司さんや巫女さんがあわただしくお掃除をしていました。
それから夫は牡蠣の食べ歩きを重ね、私は黙ってついて回りました。

広島を後に
また長い新幹線の旅。
そこで読みはじめた本「 人生の一椀」
旅の名所の数々以上に、この旅の中で一番感動したのは
この本の「 人生の一椀」でした。

美味しいものとは想い出の中に存在することを
知らせてくれた、栃尾の油揚げつくりも想い出の中で美味しいと思ってもらえたら、どんなにいいだろうかと・・・・・・。
この本を届けてくれた友に感謝しながら
新幹線の旅を終えました。

この本については
全部読み終わったらブログに書きましょう。

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