FBお友達のブログを拝見しました。
マンサクの花について綴られた想いが私の心に響きました。
そして、私自身も遠い記憶をたどることになりました。
10年前の春
まだ残雪の多い守門岳の山開き前のことです。
夜が明けないうちに
夫とふたりで出かけました。
登りはじめは、最高の空気を吸い、渓流の音と野鳥のささやきに
心が躍りました。ほんのひとときですが
父の病も忘れ、登りました。
しばらくすると
残雪の道が続きました。雪の上を歩くのですから
林道は 尾根を歩くようです。
遠くに見える山々の美しいこと。この美しさには100名山も200名山もありません。
ようやく、登りきると
笹やぶの中に混じって咲く花「マンサク」に出会うのです。
春一番に咲く花だと夫が教えてくれました。
雪の中で咲くこの花をみつめながら
「生きてほしい」と 願いました。
それから、大岳頂上で朝ごはんのおにぎりを食べ、
途中で汲んできた清水を沸し、コーヒーを入れました。
一息つく暇もなく下山。
「じいちゃん 、ごめんね遅くなって。今ね守門山に登ってきた」と私。
「何時に登ったんだ、こんげんはやく戻ってきて、ごうぎだなお前たちは」と父の言葉。
何時だったでしょうか?9時か10時ころだったような気がします。
父の言葉には続きがあったのではと今振り返っています。
「俺のために、はよう起きて、急いで帰ってきてくれてありがとう」といいたかったのではと・・・・・・。
あの日に見つけたマンサクの花を
思い出しました。
Nさん、素敵なブログをありがとうございました。
、
0 件のコメント:
コメントを投稿