人生の八合目を凛然と生きる
徹子の部屋にかけられているという一枚の絵から
堀文子氏を知る。
教えてくれた人は私の人生において、一番新しい
お友達である。7歳年上の人である。
摩訶不思議な人です。
その理由がこの画集と文に秘められていた。
序盤にこう書かれている。
「イタリアの未知の暮らしに旅たったのは70代
の始めだった・・・・・・ 」
イタリアは娘が住んでいる国であることから
この画家への興味関心は大きくふらんでいく。
絵は優しさの中に深い情熱が色に表現されてい
る。アマゾンからメキシコ、終盤はネパールの旅
生死はどっちが先かわからないほどの大変な旅。
読み終えると堀文子さんは私の友達と重なる。
「ヒマラヤへ」の頁は特に感じる。
高さの番付で名付けられた有名な憧れの山は心か
ら消えていき、エベレストなどどうでもよくなっ
た。この一文にその地に行き
その地の自然を見渡すと人間が小さなことで悩ん
でいることは大したことではありませんと
教えているようだ。友が何故山に登り
世界を旅してきたのかわかるような気がして
きた。
とても足元にも及ばない私であるが
堀文子さんと友は間違いなく泣き虫の私に
木を見よ、山を見よ、自然を見よと教えてくれた。
0 件のコメント:
コメントを投稿