2021年3月24日水曜日

南の華 堀文子 画文集




 人生の八合目を凛然と生きる

徹子の部屋にかけられているという一枚の絵から

堀文子氏を知る。

教えてくれた人は私の人生において、一番新しい

お友達である。7歳年上の人である。

摩訶不思議な人です。

その理由がこの画集と文に秘められていた。

序盤にこう書かれている。

「イタリアの未知の暮らしに旅たったのは70代

の始めだった・・・・・・ 」

イタリアは娘が住んでいる国であることから

この画家への興味関心は大きくふらんでいく。

絵は優しさの中に深い情熱が色に表現されてい

る。アマゾンからメキシコ、終盤はネパールの旅

生死はどっちが先かわからないほどの大変な旅。

読み終えると堀文子さんは私の友達と重なる。

「ヒマラヤへ」の頁は特に感じる。

高さの番付で名付けられた有名な憧れの山は心か

ら消えていき、エベレストなどどうでもよくなっ

た。この一文にその地に行き

その地の自然を見渡すと人間が小さなことで悩ん

でいることは大したことではありませんと

教えているようだ。友が何故山に登り

世界を旅してきたのかわかるような気がして

きた。

とても足元にも及ばない私であるが

堀文子さんと友は間違いなく泣き虫の私に

木を見よ、山を見よ、自然を見よと教えてくれた。

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