「日本では今日はひなまつりよ」と
イタリアに住む娘と孫に話すと
ふたりは折り紙で雛人形を作りはじめた。
ふたりだけのお雛様。
画面の向こうで一生懸命作る娘と孫。
娘はひな祭りは日本の女の子のお祭りであること
を孫に作りながら教えている。
千代紙で着物を作りのりで貼る。孫のハサミ使い
も、のり付けも結構様になっている。
私が孫に「お雛様の着ている服はきものっていう
のよ」と話すと「ババ、知っているよ私も日本人
だもの」と言う。
ちょっとウルウルしてしまう。
屏風は娘が作る。「びょうぶだよ」と私が孫に教
えると「ババもう言わないでママがさっき言った
でしょ、わかってるから」
私たちは何回教えてもらってもイタリア語も英語
も覚えられないけれど孫はまるでスポンジのごと
く、自然に覚えていく。
七五三の着物はババの箪笥の中にしまってある、
孫は夏に送ったゆかたを着てお雛様の前で
あかりをつけましょぼんぼりに
おはなをあげましょもものはな
歌に合わせて踊ってくれた。
それは手拍子の入る盆踊りだった。
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