帰り道はだれともすれ違うことがありません。
1番目の橋を渡り、東町から旭町の堤防を歩きます。
歩いていると川の音がその場所によって違って聞こえます。
川の石や川の中の雪の量など物理的な条件に関係し
流れのスピードが違うからでしょうか
川の音を聴きながら歩くと
父との最後の別れの瞬間を想い出しました。
7年前のある日、付き添いとして病院に泊り
妹と交代する瞬間です。
父は私を「もう行くのか」と言いたそうな目で私を見つめました。
私は父の寂しそうな、悲しそうな目をみて、「明日また来るからね」と言って病院を
後にした、この瞬間が私と父の別れでした。
父はもっと何か言いたかったかも しれない
川の音が強く聞こえるのです
「もう少し生きたかった」
川の音が弱くなると
「ありがとみんなのおかげだよ」
川から聞こえてきた、父の声は遺言だったかもしれない・・。
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