2014年1月5日日曜日

竹林の中で





私の生まれた家は竹林に囲まれていました。

竹など珍しくもない、ごく当たり前の風景かと思っていました。
しかし京都嵐山の
竹林は全く違う異質な世界でした。
その理由はまっすぐに伸びた竹の美かもしれません。
竹と竹の隙間を光が通り抜けると
そこには、静かな音が流れているような
とても不思議な気持ちになりました。

まっすぐに伸び、美を競う竹と雪に負けまいと一生懸命起き上がろうとする力強い竹
どちらも竹には違いありません。
仏の顔もみな笑っているわけどもない、怒っている顔もある
あまのじゃくを足で抑える仏もある

京都の旅は私に私も人も同じ顔では生きられない。
時には泣き、怒り、笑う
様々な顔を持って、あっちへ転び、こっちへゆられていく・・それでいい、それでいいと
自分流に自分や人を認める旅になったようです。


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