三つ子の魂は百までと言いますが
満年齢では1歳です。と
保育書に書いてあった。
流石に満1歳の
記憶はない。
しかし性格は造られていたのだろう。
小学一年生の時
ひらがなのテストが毎日あった。
今の子供と違って、
小学校に入学するまでに自分の名前が
書ければそれでいいと思っている
父母はひらがなを教えようとは
しなかった。
小学校入学式まじかになって、
母の実家から赤いランドセルと
アノラックが届いた。
アノラックはグリーン系で
女の子の好みではない。
ランドセルもぺっちゃんこで
私好みではなかった。
せっかく母の実家が揃えてくれたのに。
母は10人兄弟の一番最初に生まれた双子
姉妹の妹である。
だから私がランドセルとアノラックを
買ってもらった時は
母の妹ふたりがまだ高校生でした。
それに、中学生の弟がひとりいたわけです
から
随分お金がかかったことだと思う。
孫への入学祝いを買うのは
大変だったはずである。
それなのに、こともあろうか私は
わがままで、
祖母にこのアノラックは着たくないと
言って、上店に行って赤と白の格子
模様で、赤い毛のついたかわいい
オーバーを買ってもらったのである。
それは私のお気に入りになり
小さくなって従姉妹にあげた時は
とても、悲しかった。
何年かして、そのお気に入りのオーバーは
妹のところに戻ってきた。
とても嬉しかった。
小学生になって、三年生の時に
ついに私は、ランドセルに難をつけて
とうとう、ふっくらとした
本物の皮で作ったランドセルも
買ってもらった。
今思うと、母の実家から届いたアノラック
とランドセルは母の母がリヤカーを引いて
野菜売りでコツコツ貯めたお金で買ってく
たに、決まっている。
ばあちゃんがリヤカーを引いている顔
が浮かんで
涙が溢れてしまう。
性格の悪い子でごめんなさい。
さて話を最初に戻します。
流石に入学式目前になって
急に
おおはしれいこのひらがなを
家族全員で教え込む。
スパルタだ。
それでも、私も6歳ですから
結構早くに書け、家族みんなは
この子は頭がいいと褒めてくれた。
意気揚々小学校に通うと
名前だけでなく、たくさんのひらがなを
先生が教えてくれる。
名前しか書けなかった私は
天にも登ったような気持ちになって
勉強が楽しかった。
ところがひらがなテストがあって
先生の言う言葉を紙に書くテストだった。
簡単、簡単。
みんなできた。と思ったら
バツが一個あった。
ゆでたまごと書かなければならないのに
私はゆれたまごと書いた。
父と母に
私は間違っていない。
私にはゆれたまごと聞こえた。
と言い張った。
こうした聞き間違いは大人になっても
多くて、夫にいい歳して何言ってるんだと
言われる。
性格も勉強も満1歳で造られたのです。
と言い訳する私。
日日是好日
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