家を一歩出れば
物が溢れ、見るもの全てが
はじめての陳列棚である。
当然のごとく、ほしいの連発。
お願いとせがむ孫。お菓子におもちゃ
が知らず知らず増えていく。
その結果、食べきることもなく
おもちゃもその場限りで
投げ出されている。
そこで、お店のないところで
自然がいっぱいのハ方台に
手作り弁当を持っていくことにする。
栃尾から一之貝を経て
山道に入ると、両脇は草で覆われて
車一台がやっと通れる狭さだ。
ようやく、いこいの森に到着。
山ゆりが咲く森、池にはひつじくさの
花が一面を覆っている。
広大な森である。
いこいの看板文字を見つけた孫は
どいう意味と質問してくる。
みんなが仲良く楽しむ森って言う
意味だよ。と教える。
いこい、いこいはたのしいね
ババとジジとママとパパと
わたしは
楽しいね。
と即興で歌いスキップする。
草むらを駆け回る。
ここは遊歩道が管理されている。
しかし、昔と違って
私たち家族の他には誰もいない。
草刈りの私世代の老人が
ふたりいただけである。
夫はコクワガタを見つけ、
お弁当を広げると
ブンブンクマンバチが飛んでくる。
大丈夫だよ。慌てないで。
何もしないから。
キツツキ発見。
お弁当を食べ、森散策。
いろいろな種類のキノコを発見。
なめくじがいた。
赤くなり始めた漆の葉を見つけ
触ってはいけない事を娘は娘に
教える。
熊注意の看板が結構多い。
管理人の老人に聞いてみると
熊はいるようだが
夜と朝早くしか現れないようだ。
私たちは見たことがないと教えてくれる。
孫は、安心してひとりで
森の道を歩く。
アナログ人間の私は
この自然が大好きだ。
孫とここはトトロの森だよ。と会話する。
今日の新聞コラムに
熊が出るようなところに税金を使う必要
はない。と大物政治家が言った記事が
書かれていた。
長岡も商業化による開発はいくつか
進められている。
それも、経済優先である。
必要な事でもあるだろう。
しかし、森や自然を守る事と
そこで、遊び学ぶ事は
心の栄養になるはずだと思う。
帰りにトドの水を汲んで
ババはトドの水が好きだね!と孫は
言う。
日日是好日
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