「明日は小田原に行こう」と
前日の就寝時の夫婦の会話というより私の独断決定。
「また出かけるのか?」と少し戸惑っている様子の夫。
「じゃあ、年寄りのおかず作っておいてくれ」
そうなのです。我が家には樹齢90年の老人がふたり同居しているのです。
愛猫に向かって私は「だってさ、元気で歩けるうちに出かけないとね。煮物を作って
3食分のごはんを焚いていくから大丈夫だよね、マメ」と少しだけ後ろめたい気持ちを
愛猫に訴えて同意を求めました。
「奥様のお好きなように、私はあなたがいてもいなくてもどちらでも、いえ、
ばあちゃんの方がむしろ優しいですよ」と私の目をそらし、あっちを向いてしまいました。
そして、なんだかんだと言いながら
昨日の朝は小田原へ向かったのです。
上越新幹線で東京へそして東海新幹線で小田原へ
早い早い早い
なんて、新幹線は早くて便利なのでしょうか!
小田原城を散策し、桜見には少し早い感じでしたがまずまずの観光でした。
北条早雲について、それに関わる上杉、豊臣、徳川と変遷された物語を
桜は見つめ続けてきたのだろうか
小田原を後にして電車で入生田 に向かいました。実は駅員に尋ねたら
かまぼこの鈴廣さんはこの駅で下車してください。と・・・
でもそうではなかったのです。間違いも、いいものです。
入生田では樹齢300年のしだれ桜、関東でのお花見スポットの名所だったのです。
上り坂を30分くらい歩きました。息が切れてしまい、体力の低下をひしひしと
感じました。
この大木は高貴な人も、武士も、農民も犬も猫もこの世に生を受けたものの
「想い」を枝につけて毎年毎年私たちに見せてくれているような不思議な 縁の花びらでは
ないだろうかと想像と妄想に酔いしれ、娘に伝えたくて電話をしました。
「今、映画みているからあとで」
と言われ、即iPadを切る私でした。
それから最後は食べ物です。小田原名物の「鈴廣」さんに行きました。
風祭駅は鈴廣さん専用駅のようで、またまたびっくりしました。
お土産を買って、今回は忘れないように、忘れないように
電車に下りる度に確認して帰路につきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿