2015年3月29日日曜日

生きていることの幸せ



「明日は小田原に行こう」と
前日の就寝時の夫婦の会話というより私の独断決定。
「また出かけるのか?」と少し戸惑っている様子の夫。
「じゃあ、年寄りのおかず作っておいてくれ」
そうなのです。我が家には樹齢90年の老人がふたり同居しているのです。
愛猫に向かって私は「だってさ、元気で歩けるうちに出かけないとね。煮物を作って
3食分のごはんを焚いていくから大丈夫だよね、マメ」と少しだけ後ろめたい気持ちを
愛猫に訴えて同意を求めました。
「奥様のお好きなように、私はあなたがいてもいなくてもどちらでも、いえ、
ばあちゃんの方がむしろ優しいですよ」と私の目をそらし、あっちを向いてしまいました。
そして、なんだかんだと言いながら
昨日の朝は小田原へ向かったのです。
上越新幹線で東京へそして東海新幹線で小田原へ
早い早い早い
なんて、新幹線は早くて便利なのでしょうか!
小田原城を散策し、桜見には少し早い感じでしたがまずまずの観光でした。
北条早雲について、それに関わる上杉、豊臣、徳川と変遷された物語を
桜は見つめ続けてきたのだろうか

小田原を後にして電車で入生田 に向かいました。実は駅員に尋ねたら
かまぼこの鈴廣さんはこの駅で下車してください。と・・・
でもそうではなかったのです。間違いも、いいものです。


入生田では樹齢300年のしだれ桜、関東でのお花見スポットの名所だったのです。
上り坂を30分くらい歩きました。息が切れてしまい、体力の低下をひしひしと
感じました。
この大木は高貴な人も、武士も、農民も犬も猫もこの世に生を受けたものの
「想い」を枝につけて毎年毎年私たちに見せてくれているような不思議な 縁の花びらでは
ないだろうかと想像と妄想に酔いしれ、娘に伝えたくて電話をしました。
「今、映画みているからあとで」
と言われ、即iPadを切る私でした。
それから最後は食べ物です。小田原名物の「鈴廣」さんに行きました。
風祭駅は鈴廣さん専用駅のようで、またまたびっくりしました。
お土産を買って、今回は忘れないように、忘れないように
電車に下りる度に確認して帰路につきました。




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