先日の続きになります。
私と母の距離感について、先日書きましたが
その中で、このタニウツギの花の咲くころには深い想い出があります。
祖母の入退院が始まった頃
父母と一緒に山の田んぼに行ったかすかな記憶。
今、思い出すと、父も母も鍬を持っていたような気がします。
昭和33年頃ですから、農作業は全て手作業だったように記憶しています。
母になつかない私ですが
祖母がいなければ仕方ありません。
父母についていくしかなかった。
山道を上り、山を下り、大人の足でも田んぼまでは、30分以上かかるでしょう。
私は、歩いたり、父の背負う、もっこの中に入ったりして
田んぼに、たどり着くのです。
その時、もっこにゆられ、ゆられて見た花はピンクのきれいな花でした。
お花がきれいだった事以上に父母と私の三人で歩いたこの日は
とても嬉しい日だったのです。
この花の名前を教えてくれた人は今は夫となっています。
田植えの頃に咲くから「田植花」であり、正式には「タニウツギ」と。
結婚前に教えてもらった花の名前から、遠い昔の記憶が甦り
母に愛されることはなかったと想っていた20年以上の年月・・・・・。から
母の愛情を想いだすことができたたのです。
そして、母の愛情に気づくことが遅かった私は
子供が出来たら、絶対に私と枕を並べ、川の字になって、寝ようと思いました。
川の字に寝て育てた娘は、遠い国にいってしまいました・・・・・。
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