2015年5月19日火曜日

想い出ぶらぶら







表町から城山へ登りました。

坂道を登り杉林を抜けると
ミヤコワスレの群れに心が弾みます。
毎年このミヤコワスレが見たくて
この季節に登ります。
少し、息が切れ、暑さを感じる頃に清水で喉を潤おす、
森の向こうから聞こえる、野鳥の声に、木々を見上げる。
いつもなら姿が見えるのですが
声しか聞こえません。どうしたんだろう・・・・・・。
蝶の群れに出会う。そっと、そっと、足音を立てないように歩き
デジカメを取り出すと、とたんに逃げてしまう。
しばらく、そっと立ち止まり、蝶が戻ってくるのを待ちます。
蝶と私の鬼ごっこがしばらく続きます。
そして、あきらめたのは私。
山のてっぺんの見えるところに来ると
残雪を発見。雪の周りには、黄色のスミレがまだ残っています。
想い出のように・・・・・・。

城山のてっぺんは気持ちいい。
右に守門岳、左に粟が岳。
私は一体何回この山に登っただろうか
初めて登った記憶は高校生の時。風の調べに40年以上前を想いうかべる私。
きっと、一緒に登った人は私のことは忘れているだろうな・・・・・・と。
遠くに見えるお寺の保育園。15年間、子供たちと一緒に遊んだ日々。
毎年子供たちと一緒に登って・・・・・。
お昼にならない時間なのに、子供たちは頂上着いたとたんに
「お弁当たべていい?」といいます。
私も、時間のことはかまわず、お弁当をいただきます。
おにぎりだけ持って、おかずは子供たちからいただきます。
「わたしのもたべて、ぼくのもたべて」と子供たちはきそって
私の口にお母さんの愛情たっぷりの玉子焼きなどを運んできます。
お弁当の催促も早いけど、食べ終わるのも早く、木に登ったり、虫を追いかけたり
鬼ごっこまでします。
ピンクの制服を着た子供たちの姿が見えなくなると今度は
夫と娘が現れてきました。3歳になった娘がキャベツ人形を抱いて、ポーズをとっています。
夫の頭は黒々としています。二人とも最高の顔をしています。
30年以上前のむかし、むかしの話。
城山へ上った数だけ想い出がたくさんよみがえってきました。
頂上で、私は私の道映画をひとりで観ていました。

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